弊社は1904年（明治37年）の創業より、おかげさまで一世紀を越える歴史を築いてまいりました。初代・川原常太郎が生花業を創業。そして二代目・川原義郎が、1957年（昭和32年）に動物の輸出入を開始し、世界中の動植物を日本全国の動植物園や水族館に納入する中で「動物に対する正しい知識と技術を持った次世代を担う、多くの人材を育成し社会に貢献したい」という思いが生まれました。その長年の思いから、1990年（平成2年）に日本で初めて動物園や水族館、動物病院で働く飼育管理技術者及び動物看護師を養成する専修学校として、東京動物専門学校を開校したのです。

こうしてふり返りますと、弊社が100年歩みを重ねることができたのは、全国の動植物園をはじめとする、多くのお客様の支えがあってこそ。深く感謝申し上げると共に、ご恩をお返ししていきたいと考え、2005年、初代から継承し続けた東京都港区三田の土地に、「三田キリンビル」を新設オープンいたしました。この名称には、忘れてはならない地域の方々への感謝と「小さなメダカから大きなキリン、ゾウにいたるまで」あらゆる動物に対する感謝の気持ちを込めました。

三田キリンビルは、これからも動物や自然を愛する人々と共に手を携えた「動物たちの情報発信基地」として、また自然との共生や命の大切さを未来に伝えていく場として、さらなる社会貢献をしていきたいと考えております。

川原鳥獣貿易株式会社には、長い歴史の中で常に新しいものを求めながらも、変わることなく引き継がれてきた社訓が2つあります。「言葉は心で話せ」「会社の発展は人にあり」。これからもこの社訓を胸に初心を忘れず新たな百年に向けて、努力してまいる所存でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。